BLOG 【かえる日和】

自室再三 二律背反 

自宅は、日々増殖しています。

これは、住人である私の仕業であることに他ならないのですが、いわば中古住宅を手に入れた者の宿命というか使命とさえ思っています。

我が家は構造的にスキップフロアと言って、狭小住宅に良くみられる段違いのフロアで構成されていて、そのせいかまとまりのないというか、散漫でいて凝縮されたといった相反する要素が同居するような空間で構成されています。

これは、住宅における二律背反モノといっても過言ではないでしょうか。

だからというわけでもないですが、空間的な限界がはっきりしている以上拡大方向に増殖することはなく、隙間に何かが生えた様な変更を施す事に喜びを感じる様な方向に成長していきます。

これは私自身の性格からか、あまり片付いていない状態をなぜか心地よく感じてしまう癖による所も大きいのですが、ひたすら狭い空間を再構築しながら日々混沌を生み出しております。

さて、前置きはこれくらいにして最近施したものをご紹介いたしましょう。

写真は6畳の仕事部屋、兼、寝る部屋、入り口の上部に棚を設置いたしました。

まあこういうのは良くある風景ですね。

ただ、困るのは地震の時などに落下する危険性があるところ。

出入口なのに、これはいったいどういう事でしょう。ってお叱りが来るのは必至。

という事で落下防止柵を取り付ける事にしました。

さて、そんなこんなで、事務所兼倉庫に戻って部材を物色していた所、肩や肘が上がらなくてぎしぎしと痛むことに気が付きました。これは、言うまでもなく40肩でしょう。いけません、これも何か対策をなさねば。

で、掘り起こしたのが在庫品の手すり。

仕様が変わって使わなくなったものが残っていたのでした。

こいつを使おう!

これにぶら下がってストレッチすれば一石二鳥!

ということで、何の変哲もないただの棚が、ぶら下がり健康機に早変わり。

また一つ、快適なものを造ってしまった。

何かを組み合わせれば、本来の使い方の枠を超えて新しい要素を持ったものに化けたりします。

例えれば、開発品で新たに何かを生み出す際に、既存のものを流用して機能を検証したりするといったことにも似ています。

なので、日常生活をより良くするためのノウハウとして、こういった開発的なイメージをもって活用することは案外有効なのでは、と、良く思う所ではあります。

もちろん、お客様のお宅に施す手立てものとしてはいきなりは使えません。

ちゃんとデーターを取って、実用に耐えうる状態になってからの提案となります。

「日々是実験」なのです。

だから、ご自分でやられる場合は自己責任ですよ。

では皆様。ご安全に。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る